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もう15分でお昼です。この時間はいつも切ないほど暇です。
というわけで続HW物語↓
「「・・・っっ!!」」
市丸はぽかんと口を開けて、ウルキオラは大きな目を更に見開いて固まった。彼らの視線の先には「ぐ・・ぅっ」と額を押さえてくぐもった唸り声をあげる藍染の姿。
藍染に腰を抱き抱えられていた一護が、藍染の胸元を掴みあげ自分のほうへ引き寄せ、至近距離から渾身の頭突きを容赦なく藍染にくらわせたのだ。
「俺がグリムジョーを選んだんだっ!文句あんのか腹黒メガネっ!あぁっ?!」
地味に痛がる藍染を睨み上げながら一護が言い放つ。迷いなく、まるでそうすることが当然のようにやけに慣れた動作で流れるような素晴らしい頭突きをかまし、威圧するような声音で思い切り凄むその姿からは相当年季のはいったヤンキーのかおりがした。そんな初めて見る一護の様子にグリムジョーまでも呆気にとられた顔つきでただ呆然と一護を凝視している。今でこそ公務員で落ち着いているが、学生時代馬鹿みたいに派手なオレンジ色の髪のせいで散々本物の不良に絡まれ、本人の意思とは関係なく日々喧嘩に明け暮れていた一護は、喧嘩無敗の成績優秀なカリスマヤンキ―として不良たちの間ではかなりの有名人だったのだ。
「な、なんて恐ろしい子や・・・」
あの藍染社長に頭突きするやなんて・・・・。
引き攣った声で呟く市丸にきっと険しい眼差しを向けると、一護は「おいキツネ」とぞんざいな口調で呼びかけた。
「この変態メガネ連れてさっさと帰れ。これ以上居座ったら業務妨害で訴えるぞ」
「せやけど、そないな気ィ強いとこも素敵や・・・v」
険悪極まりない視線で睨まれてもまったく気にした様子のない市丸がうっとりとした表情で一護を見詰め返す。すると一層一護の眉間の皺が忌々しげに寄せられ、「ちっ」と小さく舌打ちまでする。
「同感だよ、ギン」
そこへ赤くなった額を擦りながら藍染が口を挟んでくる。
「どう考えてもグリムジョーには相応しくない」
「てめえが口出すことじゃねえ。引っ込んでろ」
藍染の台詞を不機嫌極まりない表情を浮かべた一護がばっさりと斬り捨てる。その取り付くしまもない様子に藍染がこれ見よがしに溜息を吐いた。
「・・・えらくグリムジョーに入れ込んでいるようだが、頭も悪いし不器用だし見た目のまま性格も粗野で乱暴だし、いったい君は彼のどこがいいんだい?」
心底不思議そうな面持ちで問うてくる藍染を、一護は冷ややかに目を眇め鼻で笑いながら見据えた。
「全部に決まってんだろ、馬鹿」
「・・・・・・」
当たり前のことを聞くなといわんばかりのその態度にさすがの藍染も鼻白む。
「そんなのも全部ひっくるめて、グリムジョーだから好きなんだよ」
「一護っっ!!」
偉そうに腕を組んだままどうどうと言ってのける一護に、感極まったグリムジョーが天敵・藍染を押し退けがばっと抱きついた。胸を思い切り圧迫され呼吸が苦しくなるほどきつく抱き締めてくるグリムジョーに一護がやれやれといったように苦笑をのぼらせる。
「俺らってすげえベストカップルだと思わねえ?」
子供をあやすような優しい声音がグリムジョーの胸に染み渡り、グリムジョーは一護の肩に顔を埋めたまま何度も頷いた。付き合い始めて以後、こんなにはっきりと一護に好きだと云われたのは初めてだった。
・・・次ラスト予定っす。
ジャンプ感想は出来れば今日中にあげたいです。(まだちゃんと読み込んでない・・・) 昨日は家帰ってメシ食ってシャワー浴びて速攻寝ました。研修資料が多すぎてもうなにから手をつけていいのやら・・・(遠い目) 逆に変な意味でふっきれたよ。今日は鰤連載もいけそうな気がします(多分日付変わってからのアップだと思われますが) それではまた夜にでも!